~安全なクルマ社会ヘ~ MOBILEYE 衝突防止補助システム -モービルアイ-

企業インタビュー

株式会社 平成エンタープライズ

当社がアイモバイルを導入した経緯及び現在の装着状況を皆さんにご報告させて頂きます。

2012年に、外国メーカ大型バスの購入に向けて商談をしていた所、衝突防止関係の装備がなされてない事が判明し、日野自動車の大型観光バスには全車標準装備で衝突防止軽減ブレーキを装着されている事が分かり、安全性を考慮し日野車両を購入致しました。

当社の大型車両は90%日野自動車製ですので、新車には標準装備されていますが、中古車両には装着する事が出来ないのか疑問に思い、日野自動車に問い合わせした所、中古車両に装備する事は出来ないとの回答でした。

そこで中古車に対応出来る安全装置が無いかインターネットで検索をした所、イスラエルで開発したアイモバイル社を見つけ、衝突防止補助システムのモービルアイに出会う事が出来ました。

その後、昨年関越高速でのツアーバス重大事故が発生し「もしふらつき防止装置や軽減ブレーキが搭載されていれば事故を防げたのでは」と思う所で、ヒューマンエラーを検知できるシステムを車両に搭載すべきと考え、モービルアイを全車に搭載する事に致しました。

2013年3月現在、弊社のバス全車280台中67台にモービルアイを装着しました。

常時夜行で高速を走る車両40台メインに初期搭載をし、ドライバーの反応を確認しております。

モービルアイは、衝突防止補助システム及びドライバーの安全運転矯正装置としての役割も兼ね備えた装置だと考えております。

安全運転矯正装置として例えば、停車する際、何時も前方車両ギリギリで停車する癖が有るドライバーの場合、その都度危険である警報が鳴りますので、少しずつ警報を鳴らさない運転に矯正されていきます。

ドライバーは新しい装置を装着すると、自分たちが見張られている等あまり良い評価を持たず、出来れば装着しないでほしいとの要望が多いことを以前、ドライブレコーダー導入の際に経験しましたので、今回は導入に関してドライバーに指導教育はせず、装置案内程度で導入し、結果事故防止装置と思うドライバーが少なかった経緯があります。

残念な事なのですが、理解不足のドライバーが、装着車両の電源を切ってしまったりカメラの前を紙やタオルで覆う不正事例が数件発生しました。現在では、その様な不正は無くなったと信じておりますが、運行途中で不正をしている事が有りますので、時々運行途中のサービスエリアで抜き打ちチェックも行っております。

モービルアイ装着6ヶ月後に95人のドライバーに装着アンケートを集めた結果、次の様な意見が集まりました。

  • 1、 わき見運転で車線を出たら教えてもらい良かった。
  • 2、 車間距離を多く取り、車線を守る事とで、スピードや車線変更が少なくなった。
  • 3、 速度に応じた車間距離を取るようになった。
  • 4、 周りの変化が早くからわかるようになった。
  • 5、 装着直後、音がうるさいので、音が聞こえないようにしていた。
  • 6、 音に反応したお客様がからの質問で、安全装置の警報音ですと伝えた所、凄いですねと言われました。
  • 7、 全体的に言えますが、誤作動が有り、音が鳴るのでお客様よりクレームになるとの回答が多いいです。
  • 8、 道路事情、わだち等をよける際に、警報音が有るので、自分の運転が出来づらいとの意見もあります。

Q. モービルアイを装着して良かったと思いますか?

グラフ:モービルアイを装着して良かったと思いますか?:事故歴のあるドライバー:優良ドライバー

はい24人、いいえ37人、わからない34人と答えた結果と事故歴を確認した所、事故ワースト10のうち9人がいいえと答え、過去三年間の事故歴と関わり合いが有る事がわかりました。

事故件数の多いいわゆる事故頻繁者と言われるドライバーがいいえと答えた結果になり、わからないと答えた1名、残念ながら装着して良かったと答えたドライバーは0名でした。

ワースト10ドライバーに共通して言えるのはモービルアイ導入に関して評価してない事が分かりました。

また、事故に対しての反省が少なく又事故の起こった要因に対して、自分以外の要因が有り事故を誘発させた等の外的要因のせいにするドライバーで有る事が分かりました。

アンケート理由については、記入無し及び、必要無い旨の記入が有り、前向きな意見は一切有りません。

装着して良かったと答えたドライバーは、安全意欲が高く何らかのヒューマンエラーを防ぐための装置を装着する事により事故回避出来る事に対して評価しており、装置のマイナス点(誤作動等)よりも、事故防止の想いが強いので装置評価が高いと判断出来ます。

いいえ及びわからないと答えたドライバーは、装置自体のマイナス点が装置の評価になり又自分自身が装置を装着した事により事故回避を経験しないと装置評価をしない傾向にある事がわかりました。

Q. モービルアイを装着して運転が変わりましたか?

グラフ:モービルアイを装着して運転が変わりましたか?:事故歴のあるドライバー:優良ドライバー

変わった41人、変わらない39人、わからない13人と答えました。

ワースト10ドライバーで、変わった1名、変わらない8人、わからない1名との結果になり、やはり装着した事に対して自分自身の運転を直す気持ちが無い事が分かる内容でした。

入社以来及び過去三年間無事故ドライバーのアンケート結果、装着して良かった且つ運転が変わったと答えたドライバー8人中全員に言える事が、安全装置についての評価意識が高く、運転を日々改善する努力が見える結果になりました。

又無事故ドライバーで、モービルアイを装着して運転が変わったと答えたドライバー19名と変わらない13名わからない12名となり事故歴が無いドライバーはモービルアイの装着後、何らかの運転の変化が見られ運転技術の向上、改善して行こうと言う気持ちが見られました。

過去三年間で事故を起こしたドライバーで装着をして良かったと答えた16人中運転が変わったと答えた11人と最も多く、事故歴に関係なく、装着して良かったと答えたドライバーの8割が、運転が変わったと答えている事から、事故を起こしたドライバーで運転が変わったと答えたドライバーの事故削減が出来たかの推移を見て行こうと思います。

モービルアイ導入後も運転が変わらなかった、わからないと答えたドライバーには、意識改革をする研修教育実施する事に致しました。

最後に

モービルアイを導入するに当たり、ドライバーの安全意識が一番の問題になる所です、モービルアイは、たまに誤作動を発生致します、安全意識が低いドライバーは誤作動が一番気になるのですが、安全意識が高く無事故ドライバーは誤作動よりも、何時かこの装置に助けられる事の方が重要と考えます。

何時事故を起こす不安よりも、少しでも安全対策ヒューマンエラー防止になる装置が有る事で安心感を持てるのです。

是非、導入をお考えになられるのでしたら、導入に当たり、特に事故率の高いドライバーをしっかり教育し、装置の効果と何時かの場合に備える大切さを理解して頂き導入して頂ければと思います。

弊社も導入後のヒヤリハット事例などまだ有りませんが、今後ドライバー安全教育を進め、事故撲滅に邁進致します。